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創価学会の海外展開を考える(東南アジア編)

創価学会の海外展開を考える(イスラム世界編)
こう書きました。

どうしてもイスラム圏での創価学会拡大を考えるなら、
東南アジアを狙って行きたいところでしょう。
こちらの家族制度は、アノミー的家族なので宗教に寛容です。
ただし、寛容なだけに何かと緩やかな面があり、
なかなか熱心な活動は期待できません。



東南アジアの国々といえば、
フィリピン、インドネシア、マレーシア、タイ、カンボジア、ビルマ 、ラオス
といったところがあげられるね。

この地域の家族制度はアノミー家族とされているんだ。

アノミー家族 では、
両性の関係が平等的で、
女性の地位が高く、
母系の権威が尊重されている。
アノミー的な状況、規則や規範の不在を表す。

母系権威の尊重は核家族システム共通の傾向で、
アノミー家族は、核家族の一形態だという。

相続と同居の特徴
-相続上の平等規則は理論的なもので、実際は柔軟
-結婚している息子たちと両親の同居は理論上拒否されているが、実際上は柔軟
  ・・・規則や指針はあるけど、実際の対応は柔軟でOKという緩いシステムだ。

この地域の宗教は、
フィリピンがカトリック、
インドネシア、マレーシアがスンニ派イスラム
タイ、カンボジア、ビルマ、ラオスが、上座部仏教(小乗仏教)
と様々だ。

宗教的に多様なこれらのアノミー国家は、 一定した規則に拘束されない核家族という類似した家族構造を有している。 人類学的に同一の圏域が宗教上分裂しているのも、 このアノミー家族タイプの分散的な性格の顕著な影響だ。 東南アジアが宗教的に分断されているのも家族構造と無関係ではない。

東南アジアと東アジアの境界線は、小乗仏教、大乗仏教を分けるが、
同時に小乗仏教に呼応する南のアノミー家族システム、
『ビルマ、タイ、カンボジア、セイロン』を、

大乗仏教を形成する北の密度の高い縦型のモデル
『中国、ベトナムの外婚制共同体家族、日本や南北朝鮮の直系家族』
から分けるものなのである。


タイ、フィリピン、マレーシアといった国々のデータ(表1)は、
他殺が頻繁であり、自殺が稀であることを確かに示している。
この観点では、南のアノミー的アジアは、
自殺が他殺よりも頻繁におこる
北の直系家族型(日本、朝鮮)と共同体型(中国、ベトナム)の
「縦型」アジアに対立するのである。

マレーシアの統計データ(表2)は、アノミー型文化と共同体型文化との興味深い比較を可能にする。 なぜならそれは同一の統計調査のなかでマレー系と中国系を区別して扱っており、 人類学的に根本的な多くの変数にしたがって両者の集団を識別できるようになっているからだ。

エマニュエル・トッド著「第三惑星」「世界の多様性」より



表1 (トッド作)

東アジア各国の自殺と他殺の比較

国名

自殺率※

調査年

他殺率※

調査年

マレーシア5.31973 - - 
フィリピン1.1197415.61974
タイ4.21970 - - 
香港12.319772.91977
シンガポール9.719778.11977
台湾13.61967 - - 
日本17.819772.61977
※人口10万人あたり
WHOの資料BE49・BE50より

表2 (トッド作)

 マレーシアにおける家族類型と自殺率の関係

 

自殺率※

調査年

複数夫婦世帯*

調査年

マレー系3.519736.7%1970
中国系7.6197315.7%1970
※人口10万人あたり
*複数夫婦世帯とは、二組以上の夫婦を含む世帯

表2はなかなか良いデータだけど、
表1はデータが不充分で、また古いので「今はどうかな?」という疑問を持った。
そんなわけで、あれこれ調べて表3と表4を作ってみた。

表3 (ねま作)

東アジア各国の自殺と他殺の比較

国名

自殺率※

調査年

他殺率※

調査年

フィリピン2.1

1993

7.59

2000

タイ7.8

2002

8.47

2000

香港18.6

2004

0.63

2004

シンガポール10.1

2003

0.57

 2003

台湾13.5

2002

- 

- 

中国13.9

1999

2.36

2006

韓国21.9

2006

2.18

2004

日本23.7

2006

0.44

2006

※人口10万人あたり
参考1:List of countries by suicide rate
参考2:List of countries by intentional homicide rate

フィリピンやタイは、自殺率が若干上がってしまった。
フィリピンについては他殺率が半減している。
昔のデータが無いから分からないが、
タイもひょっとしたらそうなのかも知れない?
香港、シンガポール、そして日本も他殺率が大きく下がっているが、
日本では自殺率は大きく上がってしまった。

表4 (ねま作)

マレーシアにおける自殺率

民族

自殺率※

マレー系(ブミプトラ)6
中国系15
インド系30~35
※人口10万人あたり

参考3:マレーシアの自殺率、民族別ではインド系が最多

マレーシアでも若干自殺率が上がってしまったが、
高い自殺率の中国系、インド系の国民と
自殺率の低いマレー系の違いはハッキリしている。


今回のまとめ

直系家族、共同体家族と、いずれも権威主義の家族システムを持つ、
東アジアは、日本や中国といった、
経済的、または政治的、軍事的な大国を含んでいる一方で、
個人を追い詰める傾向が強く、自殺率が高い。

これら権威主義の国は、
集団主義的な救済を追及する、大乗仏教を選んだ。


アノミー家族であり、自由主義の家族システムを持つ
東南アジアは、経済的、政治的、軍事的には重要度の低い国々ばかりだけど、
個人を追い詰める傾向が薄く、自殺率が低い。

これら自由主義の国は、
個人主義的な救済を追及する、小乗(上座部)仏教などを選んだ。

・・・どうやら、小乗仏教気質である東南アジアへの創価学会進出は難しそうだ。


例外的に、スリランカは10万人あたり自殺率21.6(2008年)と
高い数値となっていて、日本や韓国に近い。
スリランカに限っては、比較的見込みがあるのかも知れない。
と、思っていたらこんなのを見つけた。

新聞の3面記事によくこんなのが載る。
「中東に出稼ぎに行った妻が戻らないのを悲観して夫が自殺」
「中東に出稼ぎにいった留守に妻が不倫。
帰国してからも態度を改めない妻に悲観して夫が自殺。」


どうも・・・どうも日本の自殺とはタイプが違うよう。

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No title

少し同意しかねる部分もありますが、東南アジアへの学会の宗教団体としての進出は難しいかもしれない、という点には同意します。

ラオスやタイから来た留学生と創価学会バリ活さんが同級生で、お互いの信仰について話していた、という場に居合わせたことがあります。

一言で言ってしまえば、留学生たちには学会が仏教の団体だとは認められなかったようでした。つきつめれば所詮在家の団体の代表にすぎない池田氏がなぜにかくのごとく権力を持つのかが分からなかったようです。昔『ブータン仏教から見た日本仏教』(NHKブックス 今枝 由郎)というのを読んだことがあります。ブータン仏教から見た日本の仏教(主に浄土真宗)の矛盾をついた面白い本でした。ブータンの仏教はまた違いますけれども、東南アジアの仏教徒から見た学会の仏教に対する感覚も、おそらくはここに書かれたものに似たものがあるだろうと思われます。つまり、およそ同じ仏教だとは認められないという点において。

ただ「信仰は受け取らないが援助は受け取る」というスタンスはありなわけであり、学会が中国に対して行っているように、あくまで平和団体として活動し、貧困層への援助・支援をその柱とし、信仰を押し付けないという立場を堅持するのであれば、それなりの成果を挙げることは可能でしょう。ですから、東南アジアにおいては、現在中国において行っているような活動を拡大していくのだろうと思われますし、おそらくはやっているのではないでしょうか(留学生を創価大学に受け入れたり・小学校や幼稚園を作ったり・絵本を寄付したり)。

ただ日本と同じような、それこそ「財務」までいくような目覚しい活動成果をあげることができるとするならば、確かに「韓国」が一番でしょうし、既にその兆候は見えているように思います。

ぽんきちさんへ

>ラオスやタイから来た留学生と創価学会バリ活さんが同級生で、
>お互いの信仰について話していた、という場に居合わせたことがあります。
>一言で言ってしまえば、
>留学生たちには学会が仏教の団体だとは認められなかったようでした。
>つきつめれば所詮在家の団体の代表にすぎない池田氏が
>なぜにかくのごとく権力を持つのかが分からなかったようです。

ぽんきちさん、
なかなか貴重な経験をされていますね。
彼らは出家をこそ尊ぶのでしたっけ。

仏教の場合はカトリックなどのように、
公会議で国際的に教義などを統一する、
ということはありませんでしたから、
伝播した先(日本など)で原型とかなり変ってしまったのでしょうね。

>ただ「信仰は受け取らないが援助は受け取る」というスタンスはありなわけであり、
>学会が中国に対して行っているように、あくまで平和団体として活動し、
>貧困層への援助・支援をその柱とし、
>信仰を押し付けないという立場を堅持するのであれば、
>それなりの成果を挙げることは可能でしょう。

財務なし、選挙なし、新聞拡張なし、着任なし、信仰押し付け無し
貧困支援、教育支援、文化交流のみという路線でいくなら、
そもそも創価学会の有害性は出てこないですね。
注意事項

ねま

Author:ねま
注意事項
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